みつまるライフ

福祉業界の資格と出来事、日常の事をのびのびと。

★福祉の職種★ 社会福祉主事任用資格って一体??

福祉業界には様々な職種や資格があります。

 

一人の人間を支えるために、実に多くの職種が連携し日々支援を行っています。

今回はその中で「社会福祉主事」にスポットを当ててみようと思います。

 

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目次

 

1.社会福祉主事と任用資格の意味

 社会福祉主事について

この職業は主に公務員として就業し、管轄地域の住民の生活のサポートを行います。

具体的には

  1. 病気
  2. 高齢
  3. 障害
  4. 貧困

以上4点の何れかで困っている人の相談役となります。

相談を受けた後に、相談主の状況・環境に合わせて福祉サービスに繋げる事が主な役割となります。

医療・福祉の社会資源を活用と提案を行い、最終的には相談主が自力で社会生活を営めるように支援する事が役割となります。

 

◆任用資格とは

社会福祉主事として就業する為の資格の事です。

 

要約すると

A.社会福祉主事として就業している。

社会福祉主事を名乗れる。

B.社会福祉主事として就業していない。

社会福祉主事を名乗れず、「任用資格はありますよ」と言える。

 この違いとなります。

 

資格の種類として、主に

  1. 国家資格
  2. 公的資格
  3. 民間資格

等がありますが、任用資格とは

公務員がある特定の職種として働く為に必要な資格と解釈して下さい。

 

社会福祉主事任用資格の意味

以上を踏まえ、社会福祉主事任用資格とは

役所などで福祉に特化したポジションで相談受付を行う業務に就く為の資格

と言う事になります。

2.活躍の場所

先程は「公務員として就業する為の~」とお話ししましたが、この資格は役所以外でも需要があります。

 

役所も含め、社会福祉主事任用資格の所持者の主な就業先としては

  1. 役所で高齢福祉、障害福祉、児童福祉、生活保護の何れかの相談受付
  2. 福祉事務所で生活保護に関する相談受付(ケースワーカー
  3. 社会福祉法人や民間の福祉施設での相談員

 以上の3点となります。

 

社会福祉主事=公務員と言う訳ではなく、民間の会社に置いても活躍の場があります。

 

例として

社会福祉法人社会福祉法人〇〇会

◆民間の会社 ➡㈱〇〇〇 有料老人ホーム◯◯◯

といった場合です。

 

これらの相談員の募集要項には、社会福祉士と共に社会福祉主事任用資格を有する者とされている事が多く、施設長など管理職の募集に際しても社会福祉主事任用資格が一定の条件となっている事があります。

 

企業側からしても求人に置いては、社会福祉主事任用資格は一定の目安となっている様ですね。

3.社会福祉主事任用資格の取得まで

さて、この資格はどの様な方法で取得するのでしょうか?

取得する方法は大きく分けて以下の通りとなります。

 

1.厚生労働省が指定する社会福祉に関する科目を

  大学・短大で3科目以上修めた上で卒業する。

2.厚生労働省が指定する 養成機関(専門学校など)または講習会(都道府県)の課程を修了する。

3.上記の1と2に揚げる者と同等以上の能力を有する者として厚生労働省令が定めた者。社会福祉士精神保健福祉士が該当)

以上の3パターンがあります。

 

◆大学・短大で資格を取得する場合

この場合の疑問として

「福祉系の大学や短大でなければ取得できないの?」

と感じる方が多いかと思います。

 

安心して下さい。この資格は

福祉系の大学・短大以外であっても取得できます。

 

実際に私は4年制大学で法学部に在籍していましたが、

特定の科目を修了し卒業する事で社会福祉主事任用資格を取得しています。

 

学校は経済学部と法学部があったのですが、受講する科目は自分で選択するので特定の科目を計画的に専攻すれば卒業と共に社会福祉主事任用資格が取得できます。

※因みに当時はこの資格の存在自体を知らなかったので、自分がこの資格を取得していると気付いたのは最近ですw

 

肝心の特定科目としては

社会〇〇論(学)や介護〇〇論など

科目名に「社会」「福祉」「介護」とあればほぼ該当しています。

 

その他、法律学をはじめとする民法、刑法などや

医療〇〇論、リハビリ論、看護学、心理学など、

医療・福祉に関係する科目であれば該当する事が多いです。

 

詳しくは厚生労働省のHPで確認してみましょう。

 

◆養成機関と講習会

養成機関の多くは専門学校に入学し、2~3年間専門のカリキュラムを受ける事でこの資格を取得する事ができます。(22科目1500時間)

既に社会人として就業している人向けに通信講座を設けている学校もあります。

 

講習会は都道府県が実施するものです。

こちらの場合は専門学校と比べて

  • 短期間で取得できる。(19科目279時間)
  • 費用が抑えられる。

といったメリットがあるので、実際に福祉の現場で就業している人の割合が高い様です。

 

実施期間は自治体により異なりますので、問い合わせすると良いでしょう。

 

社会福祉士精神保健福祉士

この2つの国家資格を所持する人は、社会福祉主事任用資格を有する者として扱われます。

 

この2つの職業は社会福祉主事と同じく相談支援を行う職種であり、国家試験をパスする事で取得できる資格ですので、試験合格後には

社会福祉主事任用資格が自動的に付随してきます。

 

出題範囲が広く、合格率が低い事で有名なのでかなり敷居が高い分、職域・職権・職責も広いので「同等以上」と判定されるのではないでしょうか。

 

4.資格の証明書について

介護福祉士や介護支援専門員には資格の証明書があります。

 

しかしながら、基本的には

社会福祉主事任用資格に資格証明書はありません。

 

福祉系の大学・短大や専門学校を卒業すると証明書を発行してくれる学校もある様ですが、私の母校の場合は問い合わせたところ

 

社会福祉主事任用資格の証明書はないです。」

「履修した科目を確認して厚生労働省に確認して下さい。」

との対応を受けました。

 

この資格を所持する方法としては

  1. 卒業証明書
  2. 学業成績証明書

以上の2点を所持する事が条件となります。

 

私が実際に行った手順として

  1. 母校に問い合わせる。
  2. 母校に卒業証明書と学業成績証明書の発行・郵送の依頼をする。
  3. 郵送されてきた学業成績証明書で特定科目の履修確認をする。
  4. 手元に卒業証明書と学業成績証明書を置く事で証明書とする。

といった流れでした。

 

実際にこの2つの書類の写しを資格証明書として転職の際に提出したところ、問題なく受理されています。

 

福祉系の学校を卒業していない人であっても、履修科目に心当たりがあれば一度母校に問い合わせしてみる事をお勧めします。

 

私がこの資格を所持しているのにも関わらず、気が付かなかったのは

卒業しても自動的に証明書を発行して渡してくれないから

だった訳ですw

 

因みに私の場合、履修した該当課目は

の3科目でした。

 

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5.社会福祉主事社会福祉士の違い

この2つの資格名称は似通っている事もあり、業務内容も重複する部分も多々あります。

それではこれらの職種の違いやメリットについてお話して行きたいと思います。

 

社会福祉士

  • 国家資格である。
  • 行政機関以外にも病院・福祉施設社会福祉協議会など活躍の場所がある。
  • 国家資格であるが故に資格手当がある事が多い。

 

社会福祉主事

  • 任用資格である。
  • 福祉事務所や役所の生活保護課での就業をする事を前提とした資格である。
  • 任用資格であるが故に資格手当はあまり期待できない。

ざっくりとですが違いやメリットは以上の3点となります。

 

どちらも行政機関や民間の施設などに就職する場合、有利に働くことは間違いありませんが、同じ相談支援業務を行うとしても国家資格である社会福祉士の方が重宝される様です。

 

これらの資格について比較した場合、

職域の広さや資格取得までの道のりの困難さから、どうしても

 

社会福祉士の方が守備範囲が広く高給取り

 

といったイメージが強いかと思われます。

 

6.社会福祉主事任用資格の需要と必要性

現場で介護福祉士やヘルパーとして就業する分には

所持している必要はありません。

 

何故なら身体介護の現場には社会福祉主事の配置義務はないからです。

 

ただ、将来的には現場一本ではなく相談員やケースワーカーといった

相談支援の業務を検討されているのであれば必要となります。

 

資格取得のタイミングとして私の理想は

なるべく若いうちに取得しておくこと

をお勧めします。

 

時間的にも経済的にも、また仕事面でも融通が利くのは若い間ですし、家庭を築いてからでは難しい場合が多く、資格取得を諦められた人も見てきました。

 

また、なるべく早い段階でスキルを身に着けて職種変更(スキルアップ)を図った方が良いと考える為です。

 

私の場合は大阪市某所で管理職として就業していた時期に

役所の生活保護課でケースワーカーさんと仲良くなり

 

ケースワーカーの試験を受けてみませんか?」

社会福祉主事任用資格があれば受験できますよ。」

 

と教えてもらったのがこの資格との出会いのきっかけとなりました。

 

私は介護支援専門員の資格を所持していますので、この資格については

 「なくてもえぇやん」

 と思っていました。

 

ただし、これはこの資格をたまたま所持していたからこそ言える事ですので、もしも介護支援専門員など相談業務に関わる資格を所持していなかった場合は意識していたと思います。

 

もしも

 

「現場一本で働き続けるんだ!!!」

 

と熱い想いで就業されている人であっても、社会福祉主事任用資格に関わらず

資格は人事考課の材料や、自分の財産になる事は間違いありません。

 

また、現状とは違った資格を所持している事で、

今までとは何か違った気付きや出会い、きっかけになる事もありますので思い立ったが吉日です。

 

気になった時は挑戦してみても良いのではないでしょうか(^^)